アジサイはユキノシタ科の落葉低木。梅雨の季節に咲く美しい花は、一時だけ梅雨の蒸し暑さを忘れさせてくれます。
背丈は100-200センチ。半日陰のやや多湿な用土がお好みです。一般的な、ハイドランジア・マクロフィラ以外にも、ガクアジサイ、ウズアジサイ、ヤマアジサイなど多くの種類があります。
最近は、白やペールブルー、紫、ピンク以外にも、咲き進むにつれて花色が変化するカメレオン・ハイドランジアという品種も出回っています。
来年も花を咲かせるには、剪定を7月後半ごろまでにはすませましょう。夏にかけて花芽をつけるので、10月以降に剪定すると間違って花芽を切ってしまうことがあるから要注意。
7月以降もアジサイの花をそのまま枝に残しておくと、自然に薄緑になります。この頃には花(正確にはガク)の水分が少なくなっているので、収穫して乾燥すると花の形を残したまま綺麗な薄緑のドライフラワーになります。
さらに、そのまま花を枝につけておくと、8月ごろには日当たりの良い場所に咲いたアジサイは、花が一部赤色に変化し、まるで紅葉したような「秋色アジサイ」になります。
あまり長く枝に花をつけておくと、その枝には来年花が咲きませんが、花色の変化を楽しみながら長期間庭でアジサイの花を楽しむことができます。 わが家のアジサイは大株なので、花が秋色になるまで楽しむ枝と、来年の花芽用に早めに剪定してしまう枝とに分けています。そうすると翌年も同じ株である程度花が楽しめ、まったく花が咲かないということはありません。
花名 | アジサイ |
学名 | Hydrangea macrophyllaf. |
科名 | シソ科 |
性質 | 落葉低木 |
原産地 | 日本 |
花期 | 6月~9月上旬 |
背丈 | 2m |
植場所 | 日向~半日陰 |
アジサイのアフターガーデニングの楽しみ方はさまざまです。こんなに色々楽しめる花はあまり見当たりません。毎年、「今年は、こうして楽しみたい」と考えるほどです。
一つ一つの小さな花が集まったアジサイの花。小花に分けてアレンジするのもいいですし、大きな花首をそのままアレンジするのもステキです。
オーソドックスに、まずは生花のアレンジから。生花で楽しんだ後は、一つ一つの花を押し花やシリカゲルドライにします。それを使ってカードを作り友人に送るのも、季節の楽しみ方の一つです。
もちろん、アジサイの花が終わった後、3段階に分けて収穫し逆さに吊るし自然乾燥すると、それぞれ違った感触のドライフラワーが簡単に出来上がります。(アジサイのドライの詳しい説明は、私のムック本「KANTANでもステキなドライアレンジ」をご参照下さい。)
アジサイのドライフラワーだけを花瓶にいけてもいいですし、そのほかの花材とあわせてドライアレンジを作るのも魅力的です。いろんな楽しみ方があるアジサイ。今年は秋色アジサイに挑戦してみてはいかがでしょう。